相続手続きで何から始めるべきか不安な方へ、期限、必要書類、相続放棄、相続税申告、専門家へ相談する目安を分かりやすく解説します。
目次
相続手続きで最初に整理したい期限と判断事項

最初の数日で確認したい遺言書・相続人・財産
相続手続きの最初に確認したいのは、遺言書の有無、相続人となる人、遺産と債務のおおよその内容です。この3点が分からないまま預金の解約や財産の分配を進めると、後から手続きをやり直すことがあります。
まず、亡くなった方の自宅や貸金庫、重要書類の保管場所などを確認します。公正証書遺言の有無についても調べておくと安心です。自宅で封印された自筆証書遺言を見つけた場合は、勝手に開封せず、家庭裁判所での検認が必要かを確認してください。
相続人については、家族が把握している関係だけで決めるのではなく、原則として亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を確認して確定します。財産についても、預金や不動産だけでなく、有価証券、保険、車、貸付金、事業用資産、借入金、未払金などを含めて調べます。
この段階では、正確な金額を確定できなくても問題ありません。重要なのは、相続放棄や相続税申告の判断に影響する財産がありそうか、早い段階で全体像をつかむことです。
3か月以内に判断する相続放棄と限定承認
亡くなった方に多額の借金がある場合や、財産と債務のどちらが多いか分からない場合は、相続放棄や限定承認を検討します。これらは、原則として自分が相続人になったことを知った日から3か月以内に家庭裁判所で手続きを行う必要があります。
相続放棄をすると、原則として預貯金や不動産などのプラスの財産も、借金などのマイナスの財産も相続しません。借金だけを放棄して預金を受け取ることはできないため、判断前に財産調査を進める必要があります。
限定承認は、相続した財産の範囲内で債務を負担する方法です。ただし、相続人全員で手続きする必要があり、財産の清算なども伴います。利用を検討する場合は、早めに弁護士や税理士などへ相談した方がよいでしょう。
特に注意したいのは、相続財産を売却したり、私的に使ったりする行為です。行為の内容によっては、相続を承認したものとして扱われる可能性があります。相続放棄を検討している間は、財産を動かす前に専門家へ確認してください。
自分で進めやすい人と早めの相談が向いている人
相続人が少なく、相続人同士の関係が良好で、財産の種類も限られている場合は、自分で手続きを進められることがあります。戸籍の収集や金融機関への問い合わせなど、時間を確保できることも重要です。
一方、次のような場合は、早めに専門家へ相談する方が安全です。
- 相続財産や借金の全体像が分からない
- 相続放棄の3か月期限が近づいている
- 不動産や非上場株式、事業用資産が含まれている
- 相続人同士で意見がまとまっていない
- 過去の贈与や名義預金と思われる財産がある
- 相続税が発生するか判断できない
- 亡くなった方や相続人が海外に居住している
専門家への相談は、すべての手続きを依頼することと同じではありません。最初に期限や財産状況を整理し、自分で進められる部分と依頼する部分を分ける方法もあります。
亡くなってから10か月までの相続手続きの流れ

死亡直後から遺産分割協議までの進め方
相続手続きは、期限が近いものと、その後の名義変更に必要な準備を並行して進めます。死亡届や葬儀に関する対応の後は、遺言書の有無を確認し、相続人調査と財産調査を始めます。
全体の流れは、おおむね次のとおりです。
- 死亡届や社会保険などの届出を行う
- 遺言書の有無を確認する
- 戸籍を集めて相続人を確定する
- 預貯金、不動産、保険、借金などを調査する
- 相続放棄や限定承認の必要性を判断する
- 遺言書がない場合は遺産分割協議を行う
- 預金、不動産、株式などの名義変更を行う
- 必要に応じて相続税の申告と納税を行う
遺言書がある場合でも、記載内容や遺言の形式によって進め方が変わります。遺言執行者が指定されている場合は、遺言執行者が手続きを進めることもあります。
遺言書がない場合は、相続人全員で遺産分割協議を行います。一部の相続人だけで決めた分割内容は、原則として有効な遺産分割協議になりません。戸籍で相続人を確定してから話し合いを進めることが重要です。
預金解約や不動産の相続登記を行う時期
預金の解約や名義変更は、相続人と財産の帰属が決まった後に進めるのが一般的です。金融機関ごとに書式や必要書類が異なるため、取引先の金融機関へ事前に問い合わせます。
金融機関では、亡くなった方の戸籍、相続人の戸籍や印鑑証明書、遺言書または遺産分割協議書などを求められることがあります。同じ戸籍を複数の金融機関で使用する場合は、法定相続情報一覧図を作成すると手続きの負担を軽減できる場合があります。
不動産については、取得する相続人が決まった後に相続登記を行います。相続登記は義務化されているため、相続によって不動産を取得したことを知った日から原則3年以内に申請が必要です。遺産分割がまとまらず、すぐに所有者を確定できない場合には、別の対応が必要になることがあります。
不動産を共有名義にすると、将来の売却や活用に共有者全員の合意が必要になる可能性があります。目先の公平感だけで共有を選ばず、管理費、固定資産税、利用方法、将来の売却まで考えて決めることが大切です。
相続税申告と納税までのスケジュール
相続税の申告と納税が必要な場合、期限は原則として亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。申告期限までに、相続人の確定、財産評価、債務や葬式費用の確認、遺産分割、申告書の作成、納税資金の準備を進めます。
相続税は、現金や預金だけでなく、不動産、有価証券、生命保険金、死亡退職金、一定の生前贈与なども確認して計算します。不動産の評価や非上場株式の評価には専門的な判断が必要になることがあります。
遺産分割が申告期限までにまとまらない場合でも、申告期限が自動的に延びるわけではありません。いったん法定相続分などに基づいて申告し、分割後に修正する方法を検討することがあります。また、分割されていないために一部の特例を申告時点で適用できない場合もあります。
相続税が発生しそうな場合は、遺産分割が終わるまで待たずに相談してください。財産資料の収集や評価には時間がかかるため、申告期限の2~3か月前から動き始めると、選択肢が限られる可能性があります。
相続手続きに必要な書類と集め方

相続人の確定に必要な戸籍関係書類
相続人を確定するためには、一般に亡くなった方の出生から死亡までの連続した戸籍謄本、除籍謄本、改製原戸籍などを確認します。現在の戸籍だけでは、過去の婚姻や認知、養子縁組などを確認できないことがあるためです。
相続人についても、現在戸籍や住民票、印鑑証明書などが必要になる場合があります。必要な範囲は、遺言書の有無、遺産分割協議を行うか、どの機関で手続きするかによって変わります。
戸籍は本籍地の市区町村に請求します。転籍や婚姻などで本籍地が変わっている場合は、複数の市区町村へ請求しなければならないこともあります。戸籍をたどる作業に時間がかかるケースでは、相続人調査だけでも早めに着手してください。
取得した戸籍は、金融機関や法務局、税務手続きなどで繰り返し使用します。どの書類をいつ取得し、どの手続きに提出したかを記録しておくと、重複取得や不足を防ぎやすくなります。
財産調査と名義変更で求められる書類
財産調査では、亡くなった方の通帳、キャッシュカード、証券会社からの書類、固定資産税の納税通知書、登記事項証明書、保険証券、借入金の返済予定表などを確認します。郵便物やメール、確定申告書も手がかりになります。
必要書類は財産ごとに異なりますが、主な確認資料は次のとおりです。
- 預貯金:通帳、残高証明書、取引履歴
- 不動産:登記事項証明書、固定資産税納税通知書、評価証明書
- 有価証券:証券会社の残高報告書、配当金の通知
- 生命保険:保険証券、保険金支払通知書
- 借入金:契約書、返済予定表、残高証明書
- 過去の贈与:贈与契約書、通帳、贈与税申告書
- 事業関係:決算書、確定申告書、株主名簿、貸付金の記録
預金の残高だけでは、相続税の計算や名義預金の確認に必要な情報が不足することがあります。生前の資金移動を確認するため、一定期間の取引履歴が必要になる場合もあります。
書類が見つからない場合でも、財産が存在しないと決めつけないことが大切です。口座からの引き落とし、固定資産税の通知、確定申告書の所得内容などから、取引先や財産を推定できることがあります。
書類を効率よく集めるための準備
必要書類を集める前に、相続人、財産、債務、期限の4つに分けて管理すると、手続きの進捗を把握しやすくなります。原本を提出する書類と、コピーで足りる書類も分けておきます。
相談前には、可能な範囲で次の資料を用意すると状況確認がスムーズです。
- 亡くなった方と相続人の関係が分かるメモ
- 遺言書やエンディングノート
- 預金、不動産、保険、株式などの資料
- 借入金や未払金に関する資料
- 過去の確定申告書や贈与税申告書
- 葬式費用の領収書
- 相続人間で話し合っている内容のメモ
最初からすべてそろっていなくても、相談は可能です。税理士法人木村会計事務所の初回相談でも、事前資料の準備は必須としていません。財産目録、不動産の評価証明書、会社の決算書などがある場合は、より具体的な確認につながります。
相続放棄・遺産分割・相続税申告の判断基準

借金や不明な債務がある場合の相続放棄
相続放棄を検討する基準は、借金があるかどうかだけではありません。預貯金や不動産などのプラスの財産と、借入金、保証債務、未払税金などのマイナスの財産をできる限り確認し、総合的に判断します。
亡くなった方が事業をしていた場合は、事業用の借入れや個人保証が残っていることがあります。家族が把握していない債務が、契約書や郵便物から判明するケースもあります。財産の内容が不明なまま3か月が経過しそうな場合は、家庭裁判所へ熟慮期間の伸長を申し立てる選択肢も検討します。
相続放棄をすると、その人の子どもが当然に代わって相続人になるわけではありません。ただし、同順位の相続人が全員放棄すると、次の順位の親族が相続人になる可能性があります。自分の放棄がほかの親族に与える影響も確認しておく必要があります。
相続放棄は、家族内の合意だけでは成立しません。期限内に家庭裁判所へ申述し、受理される必要があります。借金が疑われる場合は、財産を処分する前に相談してください。
遺産分割協議で注意したい不動産と共有
遺産分割では、財産の金額だけでなく、分割後の管理や納税まで考える必要があります。特に不動産は、現金のように簡単に分けられないため、相続人間で意見が分かれやすい財産です。
一人が不動産を取得し、ほかの相続人へ代償金を支払う方法もありますが、取得する人に支払能力が必要です。不動産を売却して代金を分ける方法では、売却時期や価格について合意しなければなりません。共有にする方法は分けやすく見える一方、将来の管理や処分が難しくなる可能性があります。
相続税が発生する場合は、誰がどの財産を取得するかによって、適用できる特例や納税資金の準備状況が変わることがあります。家族間で分け方を決めてから税理士へ相談すると、税負担や資金面で別の課題が判明することもあります。
遺産分割協議を始める前に、不動産の利用予定、売却可能性、納税資金、各相続人の希望を整理してください。税金と法務の両方に関係する場合は、税理士と司法書士などが連携できる相談先を選ぶと進めやすくなります。
相続税申告が必要か確認する考え方
相続税申告の要否は、相続した預金の金額だけでは判断できません。亡くなった方が所有していた財産、一定の生命保険金や死亡退職金、一定期間内の贈与、債務や葬式費用などを確認したうえで計算します。
相続税には基礎控除があり、一般には「3,000万円+600万円×法定相続人の数」で計算します。正味の遺産額が基礎控除以下であれば、通常は相続税申告が不要です。ただし、相続人の人数や財産の評価に誤りがあると結論が変わります。
また、配偶者の税額軽減や小規模宅地等の特例などを使うことで納税額がゼロになる場合でも、特例の適用を受けるために申告が必要になることがあります。「税金がかからなさそうだから何もしなくてよい」とは限りません。
不動産、非上場株式、名義預金、生前贈与がある場合は、自己判断が難しくなります。相続税がかかるか分からない段階でも、財産の概要と家族構成が分かれば、申告の可能性を整理できます。
自分でできる相続手続きと専門家へ任せる範囲

自分で進めやすい手続きの範囲
死亡後の行政手続き、戸籍の取得、金融機関への問い合わせ、財産資料の整理などは、自分で進められることがあります。相続人が少なく、遺言書や財産関係が明確であれば、預金の解約手続きも自分で対応しやすいでしょう。
ただし、自分でできることと、自分だけで判断してよいことは同じではありません。書類を取得する作業はできても、その戸籍で相続人が確定したか、財産評価が適切か、申告義務があるかを判断するには専門知識が必要な場合があります。
自分で進める場合は、まず期限のある手続きを把握し、次に必要書類と提出先を整理してください。一つの手続きだけを先に完了させるのではなく、相続放棄、遺産分割、相続登記、相続税申告がどのように関係するかを確認しながら進めることが大切です。
時間に余裕がない場合や、平日に市区町村、金融機関、法務局などへ何度も連絡することが難しい場合は、手続きの一部を専門家へ依頼する方法も検討できます。
税理士・司法書士・弁護士の主な役割
相続手続きは、一つの専門家だけですべて完結するとは限りません。相談内容に応じて、税理士、司法書士、弁護士などの役割を分けて考える必要があります。
税理士は、相続税申告の要否判定、財産評価、相続税申告書の作成、税務上の特例や納税に関する相談を担います。生前贈与や相続税対策を含めた資産承継の相談も税理士の領域です。
司法書士は、不動産の相続登記や登記に必要な書類の作成などを担います。弁護士は、相続人間で争いがある場合の交渉、調停や訴訟、相続放棄を含む法的な問題への対応を行います。行政書士が書類作成を支援する場合もあります。
相談先を選ぶときは、誰に相談するかだけでなく、必要に応じてほかの専門家と連携できるかも確認してください。複数の窓口へ同じ説明を繰り返す負担を減らし、税務と法務の手続きを整合させやすくなります。
相続手続きの費用が変わる主な理由
相続手続きの費用は、依頼する範囲、財産の種類、相続人の人数、書類収集の難易度などによって変わります。材料となる情報だけでは一律の金額を示せないため、見積もりでは作業内容を具体的に確認することが重要です。
費用に影響しやすいのは、戸籍収集や財産調査を依頼するか、不動産や非上場株式の評価が必要か、相続人が多いか、複数の専門家による対応が必要かといった点です。相続税申告では、土地の数や評価の複雑さによって作業量が変わる場合があります。
また、専門家へ支払う報酬以外に、戸籍などの取得費用、登録免許税、証明書の発行手数料といった実費が発生することがあります。見積もりを確認するときは、基本業務に含まれる範囲、追加費用が発生する条件、実費の扱いを分けて確認してください。
料金の安さだけで決めると、必要な財産調査や申告後の対応が含まれていないことがあります。自分で行う部分を決めたうえで、依頼範囲と費用の内訳を確認することが大切です。
税理士法人木村会計事務所の相続・贈与サポート

相続税申告と資産承継を見据えた支援
税理士法人木村会計事務所では、相続税の申告、遺産分割の調整に関する支援、贈与税を含む資産承継の相談に対応しています。ご家族の状況や財産内容を確認し、円滑な相続・贈与を進めることを大切にしています。
相続手続きでは、税額を計算するだけでなく、ご家族が何に不安を感じているかを整理することも重要です。誰がどの財産を引き継ぐ予定なのか、納税資金を準備できるか、不動産を今後どのように扱うかによって、検討すべき内容が変わります。
私たちは、最初から結論を決めつけるのではなく、現状の課題を一つずつ整理し、必要な手続きと選択肢を確認しながら進めます。相続税がかかるか分からない段階や、必要書類がそろっていない段階でも、まず状況を整理するところからご相談いただけます。
他士業との連携による手続きの負担軽減
相続には、税務だけでなく、不動産登記、遺言、遺産分割、契約書、相続人間の調整などが関係します。税理士法人木村会計事務所では、ご依頼内容に応じて弁護士、司法書士、行政書士などの専門家と連携できる体制を整えています。
たとえば、相続税申告と不動産の相続登記が必要な場合、それぞれを別々に考えるのではなく、遺産分割の内容と税務上の取扱いを確認しながら進めることが重要です。相続人間の争いがある場合には、税理士だけで対応できないため、弁護士への相談が必要になります。
複数の手続きが関係するケースでは、最初に全体像を整理し、どの専門家がどの部分を担当するかを明確にすることで、ご家族の負担を抑えやすくなります。「誰に相談すればよいか分からない」という段階でも、内容を伺いながら必要な相談先を整理します。
初回相談から提案・見積もりまでの流れ
ご相談は、電話またはお問い合わせフォームで受け付けています。初回相談では、家族構成、財産の概要、現在困っていること、期限が迫っている手続きなどを確認します。
事前の資料準備は必須ではありません。ただし、次の資料が手元にある場合は、より具体的な確認が可能です。
- 固定資産税の納税通知書や不動産の評価証明書
- 預金通帳や残高が分かる資料
- 保険証券や証券会社からの書類
- 遺言書や財産目録
- 借入金に関する資料
- 亡くなった方の確定申告書
- 同族会社の株式がある場合の会社決算書
初回面談で伺った内容をもとに、必要なサポート内容と見積もりをご案内します。初回面談を受けたからといって、必ず依頼しなければならないわけではありません。依頼範囲、費用、今後の流れを確認し、納得できる方法を選んでください。
税理士法人木村会計事務所は、群馬県高崎市下小鳥町にあり、創業50年の経験をもとに税務・会計、相続・贈与、事業承継など幅広い相談に対応しています。初回無料相談も受け付けていますので、期限や相続税の要否に不安がある方は、早い段階でご相談ください。
相続手続きに関するよくある質問

相続手続きは何から始めればよいですか?
最初に、遺言書の有無、相続人、財産と借金の概要を確認してください。そのうえで、3か月以内の相続放棄、10か月以内の相続税申告など、期限がある手続きを先に整理します。
戸籍や財産資料がすべてそろうまで、ほかの確認を止める必要はありません。相続人調査と財産調査を並行し、借金が疑われる場合は財産を処分する前に専門家へ相談します。
何から着手すればよいか分からない場合は、家族関係と分かる範囲の財産をメモするだけでも構いません。その情報をもとに、必要な手続きと優先順位を整理できます。
遺言書を自宅で見つけた場合の注意点
自宅で遺言書を見つけた場合は、内容を確認する前に、遺言書の形式と保管方法を確認してください。封印された遺言書を勝手に開封すると、手続き上の問題が生じることがあります。
自筆証書遺言は、法務局の保管制度を利用しているかどうかで、家庭裁判所の検認が必要かが変わります。公正証書遺言の場合は、通常、自筆証書遺言と同じ検認手続きは必要ありません。
遺言書がある場合でも、記載されていない財産がある、相続人の遺留分に関係する、内容の解釈に疑問があるといったケースがあります。遺言書だけで判断せず、財産と相続人の全体を確認してください。
相続税がかからなくても手続きは必要ですか?
相続税がかからない場合でも、預金の解約、不動産の相続登記、株式や車の名義変更などは必要です。相続税申告の有無と、財産の名義変更は別の手続きです。
また、税額がゼロでも、特例を適用するために相続税申告が必要な場合があります。基礎控除以下かどうかを確認するときも、不動産や保険金、一定の生前贈与などを含めて判断しなければなりません。
不動産がある場合は、相続登記の期限にも注意してください。相続税が発生しないことだけを理由に、相続手続き全体を放置しないことが大切です。
相続手続きを自分だけで進める場合の注意点
自分で進める場合は、期限を一覧にし、相続人、財産、必要書類、提出先を分けて管理してください。金融機関や法務局ごとに必要書類が異なるため、事前確認も必要です。
特に注意したいのは、相続放棄を検討している間の財産処分、相続人の見落とし、不動産評価の誤り、名義預金や生前贈与の確認漏れです。手続き自体ができても、判断を誤ると後から修正が必要になることがあります。
すべてを専門家へ依頼する必要はありません。戸籍収集や資料整理は自分で行い、相続税申告や不動産登記だけを依頼する方法もあります。自分で対応する範囲を相談時に伝えると、見積もりも確認しやすくなります。
相談前に何を準備すればよいですか?
家族構成と財産の概要が分かれば、相談を始められます。資料が不足していても、何を集めればよいかを確認することが相談の目的になるため、準備が整うまで待つ必要はありません。
手元にある場合は、通帳、固定資産税の納税通知書、保険証券、証券会社の書類、借入金資料、遺言書、確定申告書などを用意してください。亡くなった日と、相続放棄や税務署からの書類など期限に関係する情報も伝えるとスムーズです。
税理士法人木村会計事務所では、初回相談で現状や不安な点を伺い、必要なサポートと見積もりをご案内します。相続税がかかるか分からない、どの専門家へ相談すべきか分からないという場合も、まずは状況整理からご相談ください。
相続手続きを進める方への確認ポイント
- 相続手続きでは、遺言書、相続人、財産と債務の確認から始めます
- 相続人は、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍をたどって確定します
- 相続放棄と限定承認は、原則として相続開始を知った日から3か月以内に判断します
- 相続放棄を検討している間は、相続財産を処分する前に専門家へ確認します
- 遺言書がない場合の遺産分割協議は、相続人全員の参加が必要です
- 預金の解約や名義変更では、金融機関ごとに必要書類を確認します
- 不動産の相続登記は義務化されており、原則3年以内の申請が必要です
- 相続税の申告と納税は、原則として亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です
- 税額がゼロでも、特例の適用に相続税申告が必要な場合があります
- 不動産や非上場株式がある場合は、財産評価について専門的な確認が必要です
- 自分で進める場合も、期限と専門家へ任せる範囲を先に整理します
- 税理士は相続税、司法書士は相続登記、弁護士は争いのある相続を主に扱います
- 見積もりでは、基本業務、追加費用、実費、他士業の費用を分けて確認します
- 税理士法人木村会計事務所では、相続・贈与の相談と他士業との連携に対応しています
- 資料がそろっていなくても、期限や財産状況を整理するところから相談できます